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社会福祉施設の事業継続計画(BCP)策定支援について

 

新着情報

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事業継続計画(BCP)とは・・・

 新型コロナウイルス等感染症や大地震などの災害が発生すると、通常通りに業務を実施することが困難になります。事業継続計画(BCP)とは、自然災害等が発生したことを想定し、被害を最小限に抑えながら必要なサービスは継続し、休止したサービスは早期に再開させることをどのように進めていくかを明記した計画のことです。

 

 

社会福祉施設BCP策定支援事業の実施

 近年多発する大規模災害の教訓から福祉避難所の役割はますます重要なものとなっています。そこで、鳥取県災害福祉支援センターでは、災害時における施設利用者支援と同時に要支援者である避難者の円滑な受入れが行われるよう、市町村から福祉避難所に指定された社会福祉施設のBCP策定を支援します。

 

実施内容(2施設をモデルに策定支援)

 市町村から推薦をいただいた2施設をモデル施設として、令和4年12月から佛教大学の後藤至功先生に策定指導をいただきながら令和5年10月頃の完成にむけて取組んでいます。モデル施設では、法人本部や施設長、各部門の責任者、地域住民等による策定検討チームを設置して検討を進めることとしています。今後、県内の社会福祉法人向けに、モデル施設のBCP策定中間報告会と完成報告会を予定しますので、その際には是非ご参加をいただければ幸いです。

《モデル施設》

 社会福祉法人あすなろ会 介護老人福祉施設美和あすなろ

 ◎社会福祉法人鳥取福祉会 特別養護老人ホーム若葉台

 

~終了しました~

令和5年度社会福祉施設~BCP策定モデル施設完成報告会

 近年、多発する大規模災害の教訓から要配慮者を支援する福祉避難所の役割はますます重要なものとなり、多くの社会福祉施設等が、市町村の福祉避難所に指定されています。
 福祉避難所となる施設は、災害時においては利用者の支援と避難者への対応が同時に求められ、市町村や地域組織との連携をはじめとした平時からの備えが不可欠となります。

 本報告会では、モデル施設の策定状況を踏まえ、社会福祉施設と市町村がBCP 策定にあたっての理解を深め、災害時における要配慮者への迅速な対応に備えることを目的に開催します。

 

日程

令和5年11月6日(月)13:30~16:00(開場13:00~)

会場 新日本海新聞社中部本社「ホール」(倉吉市上井町1丁目156番地)

 

~終了しました~

令和5年度社会福祉施設~BCP策定モデル施設中間報告会~

 近年、多発する大規模災害の教訓から要配慮者を支援する福祉避難所の役割はますます重要なものとなり、多くの社会福祉施設等が、市町村の福祉避難所に指定されています。

 福祉避難所となる施設は、災害時においては利用者の支援と避難者への対応が同時に求められ、市町村や地域組織との連携をはじめとした平時からの備えが不可欠となります。

 本報告会では、モデル施設の策定状況を踏まえ、社会福祉施設と市町村がBCP策定にあたっての理解を深め、災害時における要配慮者への迅速な対応に備えることを目的に開催します。

 

開催方法:

オンライン

日時:令和5年6月16日(金)14:00~16:30

オンライン:Zoomを利用

(参加申込書に記載のメールアドレスにZoomの参加URLをお送りします)

 

BCP策定支援状況

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令和4年12月23日 第1回訪問指導

 モデル施設で第1回目のBCP策定検討会が開催され、講師の後藤先生より以下のようなポイントについてご指導をいただきました。

  ・安全ゾーンの確認

  ・避難スイッチのタイミング

  ・インフラの確認

  ・職員への連絡方法

  ・データのクラウド化

  ・福祉避難所と地域の関係

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令和5年3月7日 第2回オンライン指導

 モデル施設の「介護老人福祉施設美和あすなろ」で第2回目のBCP策定検討会が開催され、講師の後藤先生によるオンライン指導をいただきました。

 まず、施設担当者から第1回検討会で出た課題について、施設のコアメンバーによるプロジェクト委員会を立ち上げて検討した内容について報告が行われました。特に安全ゾーンへの垂直避難(1F⇒2F)シミュレーションを行った結果を受け、避難開始のタイミングや重度の利用者への対応、安全ゾーンの見直しなど、避難の際の留意点などを中心に後藤先生からのアドバイスをいただきました。

 

【プロジェクト委員会による検討と垂直避難シミュレーションの様子)】

あすなろ会 ベッドの移動.png
あすなろ会 検討会.png

 

 

BCP策定に関するQ&A(モデル施設から寄せられた質問に答えます)

<避難想定について>

Q1:土砂災害を想定した訓練を年1回行っている。避難の段階として

 第1段階:1階利用者は山と反対側の施設東側へ移動

 第2段階:1階利用者は2階へ垂直避難

を行っているが、初めの段階から2階へ避難した方が良いのかどうか。

 

A1:西側斜面が崩壊した場合、建物の1階に土砂が流入する可能性も考えられるため「初めの段階から2階へ避難する」が理想。ただし、各利用者の状態、職員体制(誘導にあたる人数)、避難場所(スペース)や避難経路の広さ等から、全員が一度に2階へ移動する対応が難しい場合は「2段階の避難」も検討する。

 

Q2:2階への垂直避難の場合は、ベッドも一緒に運んだ方が良いのか?人命優先を考えて、まずは、利用者自身を車椅子などで一先ず避難した方が良いのか?

 

A2:利用者のその後の避難生活を考えた場合「利用者をベッドに乗せたまま運ぶ」ことが基本的な考え方となる(特に重度の方の場合)。ただし、避難場所(スペース)に全員(全てのベッド)が入るのか、また、避難にかかる時間がどのくらいなのか等について、事前に検証(避難訓練等で)しておくことで状況に応じて「一部の人とベッドだけを一緒に運ぶ」(時間や人手が無い場合の優先順位として)という判断(選択)を可能にしておくことが重要。

 

Q3:避難スイッチ、フェーズの設定について、「早め」「施設独自の判断、対応」は理解できますが、具体的にどのように設定したらよいかわからない。

※検討会で後藤先生から提案があったように過去3回の災害時の雨量を確認した。(下記参照)数日前より雨が降り続いており、1日の雨量が100㎜を超えると災害が起こっていることが分かるが、スイッチの判断が分からない。

(過去災害時の雨量)

 平成9年7月

 

8日から雨が降り続いており、災害当日2日の雨量が1日で119㎜

平成18年7月

16日から雨が降り続いており18日の雨量が1日で119㎜翌19日に災害あり

平成26年7月

 

災害日19日前後に鳥取市内での大雨は確認できず。写真には法面を水が流れ出る様子が映っていたため、当該地区に局地的に雨が降った可能性あり。

A3:「24時間雨量が100㎜以上」は、避難スイッチの判断基準のひとつになる。そして最寄りの河川の「氾濫警戒情報」の発令が一つの基準となるだろう(氾濫注意情報→氾濫警戒情報、このタイミングが警戒レベル3)。これらの雨量は、どの情報(発表元と入手手段、どの地区の雨量データか)を基準とするか、また最寄りの河川の水位情報も参考にならないかについて、行政の関係部局(鳥取市危機管理課、福祉課、国土交通省河川担当課)からもアドバイスをもらい検討する。また、①雨量や水位等の気象情報以外にも、②施設周辺で「目視できる異変」や③近隣住民(自主防災組織等)との連絡による判断基準についても検討しておくことが望ましい。